騙された石
昨年6月に850円で石垣になる石を売る契約をした。
35年間磨き上げた奇石いや、輝石だった。
行ってみたら、ボロボロの石垣だった。
あっちも、こっちも穴だらけ。
死国本部が放置した結果だ。
放っておけば、どんどん崩れてくる。
石は毎日毎日朝から晩まで、頑張った。
土曜日も日曜日も頑張った。
ところが買主は1年経って550円しか払わない。
色が気にくわない、重さが合わない、大きさが違う、等々ゲシュタポどもが難癖をつける。
石はそれでも、契約を信じて頑張った。
賞与が4か月あると書いてあったから、きっとそこで、死国本部が払ってくれるんだと信じた。
ところが、賞与は寸志としか言いようの無い額だった。
10円も無い。
結局、マイナス300円である。
詐欺だと思ったが、石はもう57である。
元の場所に戻る事も出来ない。
石は輝きを失い、光を失った。
この一年の出来事である。